●「八幡縁起」初演のお知らせ
続いて本殿を取り囲む摂社末社の数々。
本殿脇を反時計回りに歩くと先ず現れたのが、宇治稚郎子(ウジノワキイラツコ)を祀る
水若宮社。
その隣には越前敦賀に名高い氣比(ケヒ)大神を祀る
氣比社。
鬼門の東北(丑寅)隅には応神帝の皇女を祀る
若宮殿社。
その西隣には仁徳帝を祀る
若宮社。
この時は翌2009年(平成21年)の「平成の正遷座」を控え、此処が「仮本殿」と成っていた。
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これら鬼門方の神威烈々たる神々に丁重に参拝した後、本殿真北に至ると高龗(タカオカミ)神を祀る
貴船社と級津彦(シナツヒコ)・級津媛(シナツヒメ)を祀る
龍田社。
そして南方の先住民・隼人とも縁深い海神・阿曇磯良(アズミノイソラ)を祀る
一童(イチドウ)社。
隣には神功皇后と切っても切れない、住吉三神を祀る
住吉社。
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戊亥隅の校倉を経て、西側に廻ると天照大御神を祀る
廣田社・稚日女を祀る
生田社・事代主を祀る
長田社がずらり。
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本殿周りの摂末社巡りの後、南総門から裏鬼門(西南)方に降りると、宗像(ムナカタ)三女神を祀る
三女社。
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それにしてもこの八幡宮は、想像以上に水神・海神・龍神の影が濃厚だ・・・などと考えを巡らせつつ、大回りに長坂道を麓へと降りていくと、次に現れたのが
大扉稲荷社。
登毘良(トビラ)明神なる謎めいた神の神託により建てられたと謂う。
そこから" 七曲り"と呼ばれるつづら折れを下り、麓へと到着。
するとそこには先ほどの登毘良(トビラ)明神の親神を祀る
相槌(稲荷)社。
その隣には
山ノ井戸。
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これでおおかた全ての摂社末社は参っただろう・・・と思ったのは早計、他ならぬ石清水(イワシミズ)の名を冠する、肝心要のあの摂社に参るのを忘れていた・・・!と踵を返して七曲りを駆け上がり、大扉稲荷正面の急坂道をいそぐ。
↑八幡巡礼 〜石清水八幡宮 其参〜
↓八幡巡礼 〜石清水八幡宮 其壱〜
©HIRANO Ichiro 2009