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オーケストラのための新作、
八幡縁起 HACHIMAN-ENGI 〜オーケストラによる民俗誌〜 -Ethnography by Orchestra- (2009) の初演が、昨日無事終了した。 会場となった京都府八幡市・八幡市文化センター大ホールは、立ち見こそ出なかったものの、満員の大盛況。 ホール入口にはババンと"完売御礼"の文字が。 有り難いことに一方の八幡縁起も、八幡市民オーケストラ団員の方の発案により、会場ロビーに生々しいスコアがパネル展示されるなど、ゲンダイオンガクとしては珍しい、破格の厚遇。 そして初演。 畏れ多くも私の席の横一列には、委嘱元である八幡市の明田市長、取材でお世話になった石清水八幡宮・禰宜の西氏、さらに石清水八幡宮・宮司田中氏がズラリ。 ところで、 事前・事後の新聞記事等では「現代音楽としては親しみやすく馴染みやすい叙情(詩)的作品」といったニュアンスでご紹介頂いたこの「八幡縁起」、実のところは、作品の転換点で常に先導を成すピッコロの厳しいソロ、しばしば極限的な咆哮を続けるホルン群、指揮者&奏者泣かせの変拍子・フェイズ・ポリリズムの容赦なき連続など、相当にアブノーマルなテンションと叙事(詩)的スケールの持続を要求する難曲、でもある。 そんな訳で、年末のリハーサルから直前のゲネプロに至るまで、初演の成功を確信しつつも一沫の不安を拭えなかった私は、嫌がらせか、、、と呆れる程のダメ出しと要求の嵐を、演奏諸氏に投げかけ続けたのであるが・・・ 藏野雅彦氏と八幡市民オーケストラの演奏は、そんな私の杞憂を吹き払うばかりか、満員の聴衆が息を呑む緊迫感の中、単に熱演というにとどまらない、想像を遥かに越える高い完成度で、ものの見事に作品の産声を堂々と世に放ってくれた。 終演後、田中宮司さんからは「スケール壮大な音楽でしたな。日々"八幡神"に接している私には、ああここはこんな場面だ・・・と情景を鮮やかにイメージすることが出来ました。」とお声を掛けて頂いた。 西氏からは「はじめの方のアノ響きは"倭琴"ですね。」と流石に鋭い一言。 終演後の公的"慰労会"の席では、明田市長から「この"八幡縁起"の誕生は、八幡の歴史の中で五百年千年の節目を成す出来事」と余りに勿体な過ぎるも、これ以上ない賛辞をば頂戴した。 そして何よりその後、断り知らずの私が迷わずついていったオーケストラの皆さんの打ち上げにて、"産みの苦しみ"を共にした指揮者・藏野雅彦氏からの「この作品は必ずや再演され、いずれは世界に広まっていく作品であると予感する」という言葉、それに八幡市民オーケストラの誇る素敵な団長・樋爪氏からの「作品が自分の子供のように愛おしくなりました・・・」という言葉が、胸に沁みた。 それにしても、 今あらためて振り返ってみれば、 "八幡市委嘱"の "八幡縁起"が "八幡市文化センター"における "やわた市民音楽祭"にて "八幡市民オーケストラ"によって初演される ということ、そうそう得難い、無数の縁の結び目であった、と想う。 かくして無事、幸福な誕生を果たした八幡縁起。 生みの親の一人としては、 この「八幡縁起」もまた、八幡神がそうであったように、人々に憎まれそして愛されて、永々と受け継がれていくことを、希うばかり。 ©HIRANO Ichiro 2010
by uramarebito
| 2010-01-25 18:53
| 演奏会
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