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昨日6月18日第一生命ホールにおける公演「舘野 泉 3つのピアノ協奏曲 初演」にて、
精霊の海 微笑ノ樹 に続く舘野泉・左手の文庫委嘱第3作、 Double-Concerto 星巡ノ夜 HOSHIMEGURI NO YORU (Night on the Galactic Journey) ピアノ(左手)、ヴァイオリンと小オーケストラの為の for Piano(Lefthand) , Violin & Small Orchestra の東京初演、ぶじ終了いたしました! 舘野泉氏、ヤンネ舘野氏の両ソリストと、坂入健司郎氏率いる東京ユヴェントスフィルハーモニーの皆さんによる演奏、そのあまりの美しさに作曲者自身いまもその感触から抜けられずにいます…が、まずはご来場頂いた満員のお客様、公演を支えて下さった全ての方々、そして渾身の演奏を聴かせて下さった演奏者の皆さんに、心から感謝申し上げます。 公演はルネ・シュタール氏の難曲〈ファンタスティック・ダンセス〉に始まりました。想い返せば丹後半島の付け根の郷里・宮津に過ごした幼い頃、いわゆる"現代音楽"の洗礼に実演ではじめて触れたのが、同地の会館で開かれたウィーンフィル弦楽ゾリステンの旅公演での、忘れもしないシュタール氏の確か〈迷宮〉という名の作品。なんとその彼が舘野泉氏のフィンランドでのピアノの生徒だったとは!今回の作品もたいへんな難曲と伺いましたが、斜に構えた苦味あるユーモアの感覚など、そのころから変わらない音楽の独特のテイスト、皆さんの力演から確と感じ取る事が出来ました。 続いて演奏されたのは、ヒンデミットの協奏曲。苛烈に繰り出されるピアノとオーケストラの鈍色の響きの中に、委嘱者ヴィトゲンシュタインその人も翻弄された、切羽詰まったキナ臭い時代の空気がありありと蘇って来るようでした。 前半の上記2曲に続き、休憩を挟んで後半のメインプロとして演奏された〈星巡ノ夜〉。 必ずしも理想的とは言えない狭い会場でのわずかなリハーサルを経て、なんとそれが初通しとなるゲネプロの時点でも、よくぞここまでという鮮やかさ。当日に頂点を据えたその練習過程そのものにも、坂入氏とオーケストラとの阿吽の呼吸を垣間見ましたが、本番はそれを遥かに上回るクオリティ。キラキラとした色彩や、清々しい生命力に溢れ、不思議な涼やかさを備えた熱狂を通して、作品の魂を見事に再誕させて下さいました。でもその響きの奥底には、真冬の東北にて舘野英司氏&東北農民オーケストラの皆さんが最初に宿した荒々しい生命の火がたしかに受け継がれていました。 40分の持続をなんと全曲アタッカで、造形するにとどまらず生き生きと息づかせた坂入氏のタクト、それはそれは素晴らしかった!そして舘野泉氏、ヤンネ舘野氏の音の響きは、土に水が沁み透るようにいとも自然に、会場の耳に吸い込まれて行くのがわかりました。 〈星巡〉のラストシーン、星けむりの中に消えていく銀河鉄道の軌跡をいつまでも見つめるような余韻と静寂に会場全体が耳澄ませ、数十秒ののちに沸き上がった熱い拍手と多くのブラヴォーの声、そして終演後じかにお声をお掛け頂いた沢山のお客様の思い深き反応に、当方としても初演成就の歓喜と安堵と次へのエネルギーを身体いっぱい頂きました。 図らずも隣席で聴くこととなった音楽評論家・池田逸子さんから「宮澤賢治の作品の中に出てくる色んなものがそのまま音の中に飛び交ってて嬉しくなっちゃった。これは田舎の人にしか書けませんね」という言葉、(幼少の自分に聴かせたい…)ありがたく心に響きました。 こうしてぶじ再誕を果たした〈星巡ノ夜〉。 次なる銀河鉄道の停車駅は、晩秋11月23日/福井県鯖江市となる模様。 再演の詳細は追ってご案内致します。 またヤンネ氏よりフィンランド・ヘルシンキでの上演もただいま模索中とのこと、再び創作の深海に潜りつつ、嬉しい知らせを心愉しく待ちたいと思っております。 center>©HIRANO Ichiro 2016
by uramarebito
| 2016-06-19 18:20
| 演奏会
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