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去る3月20日(月祝)、出雲市民会館での出雲の春音楽祭2017におきまして、バリトン独唱、混声合唱、児童合唱とオーケストラの為の委嘱新作、 交響神樂 第一番 Symphonic Kagura No.1 國引 KUNIBIKI の初演、ぶじ終了致しました。 マエストロ・ 中井章徳音楽監督、バリトン独唱・福島明也さんをはじめとする総勢250名の演奏者(フェスティヴァル・オーケストラ&フェスティヴァル・コーラス)及び指導者の皆様、出雲市芸術文化振興財団はじめ公演を支えて下さったスタッフの皆様、明珍家及び明珍敬三様と荒神谷博物館・平野芳英先生はじめご協力頂いた皆々様、そして詰め掛けて下さった1200名のお客様、心より御礼申し上げます。 余韻に浸っている暇はないはずなのに、愚かな作曲者はいまだ猛烈な虚脱の海に溺れております。藁にも縋る思いで言葉にすがり、現実への上陸を試みます。 * * *
* * * 去る2016年1月の「八幡大縁起」初演のとき、会場全体が同じ呼吸をする一生命となるような、あんな空前絶後の体験はもう二度と無いのではないか、と思いましたが、わずか一年余りで、再びこのような体験が出来るとは。 と言っても同じではなく、あの時は猥雑なる民衆の強烈な生命力の爆発ならば、今度の「國引」初演は蠢き息づく"世界の調和"(harmonia mundi)、なにより美しかった。 圧倒的な存在感の福島明也氏はオミヅヌノミコトそのものだったし、芦原充氏率いるオーケストラは未来の邦楽を奏でていたし、混声合唱は古今の地に棲む群衆そのものだったし、児童合唱は彼方から降り来る天の声だったし、それらすべてを時の器に結ぶ中井章徳氏の手は、もはや造物主のそれに見えました。 とりわけ印象深かったのは、出雲玉鋼製明珍火箸のもつれ合う超高次倍音に導かれ、明潤琴や荒神谷銅鐸が呼応する間奏曲。金管群が奏でるはじめの神の息の音に、ハープ・ピアノ・グロッケンが星屑を蒔き、児童合唱が遥かな響きを重ね、弦楽のメタルミュートのハーモニクスが光の暈で包む処。 そして群衆のおらびがはたと止んだ後のエピローグ。ティンパニの遠い轟きのもとバリトンの八雲歌がしづしづと発し、その曲折からハープと様々な木管のソロが紫の千切れ雲のようにふわふわと浮かび、彼方から混声合唱が二重螺旋の木霊を成してぢりぢりと迫って来る処。 …と一つ一つの瞬間や演奏者それぞれの肖像を別々に想起して言葉を費やしてみても、やはり虚しい。えもいわれぬ、ことばにならない、なんともいえない、ごんごをぜっする、に決まっているし、体験していない方にとっては、知らんがな!の連続でしょう。あの響き、あの持続、あの楽園、あの一体感は、その時空を共にした1500人余の、今はそれぞれの記憶の中だけ、と実感するばかり。 (親バカですみません!手前味噌が過ぎるといくら責められても、どうしようもない。あ"ーーあの響きの中に今すぐ戻りたい!というのが、産みの親の片割れの偽らざる実感です。) 初演直後の休憩や終演後、多くの見知らぬ皆様から声をかけて頂きました。とりわけ地元出雲の方々が昂奮を隠さず熱い想いを伝えて下さったのことに大いに勇気を頂きました。 また今回の公演には、東京、名古屋、関西、四国など様々なところから多くの方が集って下さいました。 * * * 書けども書けども、肚の中はますます勢いづく虚しさで一杯。本当におなか痛いです。 でもその痛みの奥底に、ここ10年間眠らせ続けたあの怪物の胎動が、確かに混ざっていることにいま気づきます。 まずは荒神谷博物館・平野芳英先生のご協力にて実現した、荒神谷銅鐸の復元版。 鳴り響く銅鐸は、柔らかい響きも鋭い響きも想像以 姫路の鍛治師・明珍家の創作楽器・明潤琴。 つららのような大火箸が綾なす妙なる響き。 会衆の心を一瞬にして鷲掴みにしたもう一つの編入楽 明珍の音、恐るべし。 知る人ぞ知る祭礼楽器・琴板。 今回ティンパニにて打楽器 作曲家の無言のむちゃぶり(つまり楽譜上の楽器名 研究のすえなんと自作して下さいました( 素朴さ故に妖しい響きが、サダノクニの半架空祭祀をみごと縁取ってくれました。 地獄のリュリも震え上がる? 神楽の本場・出雲ならではの 今回は彼(彼女?)の楽器としてのデビュー。 どうやって鳴らすかは、実際に観た人だけの秘密^^ ヒントは「王は踊る」とでもしておきます。 掲載自粛の玉鋼火箸の代わりに…
by uramarebito
| 2017-03-22 08:57
| 演奏会
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