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●〈CROSSING 衢 PROJECT Vol.1α〉開催のお知らせ
去る10月25日、 リトアニアの首都ヴィリニュスでの国際現代音楽祭 において、当方の無伴奏チェロ作品 ユメノマツリ 夢祀 YUME NO MATSURI -for Unaccompanied V'Cello- の上演が、無事終了した。 上演の機会は、古都ヴィリニュスの格調高き旧市庁舎 ではなく… その裏手に佇む、どちらかというとやや無味乾燥な、 コンテンポラリーアートセンター(CAC) における〈PROCESSION〉という名の演奏会。 いうまでもなく、PROCESSION(行列)とPROCESS/ION(電離過程)をカケたのであろうこの演奏会は、三度の長い休憩(30分)で区切られた4部に分かれており、聴衆はCAC内部の回廊状の4会場を移動(≒行列)しながら、様々な編成や媒体による作品を続けざまに楽しむ、というもの。 開演は夜9時半、終演は実に、明朝3時。 当方の作品「夢祀」の演奏者は、新進気鋭のリトアニア人チェリスト、ミンダウガス・バチクス(Mindaugas BACKUS)。 そのチェロ演奏は途轍もなくパワフルで、研ぎ澄まされた感性を武器に、音世界の深奥へと突き進んでいく、驚くべきもの。 拙作「夢祀」は、どうやら彼の内部のナニモノかを、強烈に刺激したらしい。 前日含め僅か二度のリハーサルの間にあれよあれよと眼の色が変わり、「これはまさに日本の音だ!」などと連発しながら、散りばめられたタフな特殊奏法から、微細な指の運びで変わる繊細な表現に至るまで、彼ならではの独自の生命を吹き込んでいった。 そうして迎えた本番は、まさに騎士のドラゴン退治さながらの壮演。 鬼気迫る青ざめた表情で、時に太鼓を打ち鳴らし梓弓で八方を祓うその音と姿は、かなりなインパクトを与えたようで、小さなホールにぎゅうぎゅうに詰め掛けた聴衆(…その内のかなりの数が、世界から集まった現代音楽の関係者、という状況も考えてみれば恐ろしい…)の反応も、相当に熱狂的。 終演後は、当方の片言の英語にも関わらず、多くの作曲家や聴衆から、作品と演奏への感謝の言葉を頂いた。 こうして「夢祀」の初の海外上演は、素晴らしい演奏者との出会いのお蔭で、想像以上にエキサイティングな機会となった。 一つ一つの出会いを通して作品は成長し、決して変わらない本質を携えつつも、その上に新たな層を次々と重(襲)ねるように、思いもよらない姿へと変貌していく。 当作を生み育ててくれた二人の演奏者、委嘱者=初演者石豊久氏、大切な作品展での最初の再演者西谷牧人氏に、あらためて感謝の意を伝えたい。 〈ISCM WORLD MUSIC DAYS(世界音楽の日々) 2008〉は、想像以上に大規模な音楽祭だった。 世界中からの膨大な応募作品から選ばれた31ヶ国の42作品が、決して広くはないヴィリニュスという町を舞台に、教会、フィルハーモニーホール、旧市庁舎、CAC、コングレスホールなど、連日連夜様々な場所で上演され続ける。 当方は都合上一週間程度の滞在であったが、それでも「もうたくさん!」という程、同時代音楽の一斉放射を浴び続ける、確かにある意味、刺激的かつ稀有な機会ではあった。 ところで、「夢祀」をいたく気に入って頂いたチェリストの名は、ミンダウガス・バチクス(Mindaugas BACKUS)。 遡ること13世紀の、他ならぬリトアニア大公国建国の英雄ミンダウガス、と同じ名。 雷神ペルクーナスの神殿の上に、リトアニア史上初めてカトリックの大聖堂を建て、 後にその雷神を戴く異教の信奉者に暗殺された、いわくの王ミンダウガス。 祭祀者と地霊との霊的闘争、とでもいうべき「夢祀」の世界に、チェリスト=ミンダウガスが関与したのは…単なる偶然にすぎないとしても、 このリトアニアという国は、たかだか20世紀に生まれたアヴァンギャルドの末裔の祭典、などより遥かに壮絶な歴史の重層と、未だ世界に知られざる独自の民族文化の伝統と胎動にハチ切れそうな、文字通りアクチュアルな場所であった。 そんなこんなも、追々。 ©HIRANO Ichiro 2008
by uramarebito
| 2008-11-03 23:46
| 演奏会
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