モノオペラ〈邪宗門〉京都公演
モノオペラ〈邪宗門〉大阪公演
女声と映像、15楽器によるモノオペラ
Mono-Opera for FemaleVoice, Visual & 15 Instruments
邪宗門
JASHÛMON
〜南蛮憧憬の彼岸へ〜
~Beyond the Occidentalism~
のオーケストラリハーサルが、24日より始まった。
リハーサル会場は、滋賀県の大津市旧公会堂。
なかなか趣きのある洋館、〈邪宗門〉には何となくしっくりくる場処。
12月・1月と飛び石で行って来たピアノリハーサルでも、指揮の佐藤一紀氏、独唱の吉川真澄氏、コレペティ兼ピアノ(!)の堤聡子氏の獅子奮迅のかいあって、尋常ならざる新作〈邪宗門〉の作品世界が顕われつつあったが、オーケストラになるといよいよ多元的・多層的な色彩と律動の全貌が鮮やかになって来た。
* * *
それにしても、独唱・吉川氏を筆頭に、演奏家諸氏の発する音の美しさ・的確さ!
リハーサル初日から、文字通り全メンバーが新作に主体的に・真摯に取り組んで下さり、作曲者としては冥利の限り。
(もっとも、1人33役で殺人的なソロを語り歌い叫び呟き呪い唱えるY氏からの私への眼差しには、親しげな笑みの後ろに隠しきれぬ殺意の刃が時おり閃くのではあるが・・・。)
この写真からはリハーサルの愉しい(!?)感じが伝わらず残念…実際には緊張感の中にも和気藹々(ホントに)といった雰囲気。
25日リハーサル終盤には、映像の前田剛志氏も駆けつけ、ピアノリハーサルから同時進行で制作・完成しつつある驚くべき映像世界の片鱗を、洋館の白壁に映写、ますます初演が愉しみになって来た。
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是非ぜひ、一人でも多くの方に、この初演を体験して欲しい!・・・と作曲者としては大宣伝したいところであるが、残念ながら有り難いことに、1月25日現在、京都・大阪両公演ともほぼ完売に近く、まず当日券の販売は出来ない模様。
どうせ当日券があるから・・・と思っておられた方は、お早めに、何らかの方法で前売チケットの確保を!
邪宗門・京都公演
邪宗門・大阪公演
研修成果披露演奏会・モノオペラ〈邪宗門〉への道程
©HIRANO Ichiro 2011