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去る12月14日、舘野泉氏委嘱新作、
微笑ノ樹
HOHOEMI NO KI
〜円空ニ倣ヘル十一面〜
~11 Faces after Enkû~
for (Left-Hand) Piano
(舘野泉氏に献呈)
が、ドイツ・ベルリンの日本大使館にて、ぶじ欧州初演を終えたとのこと。
まずはお世話になりっぱなしのジャパンアーツのIさんから、
ベルリンのコンサートは大成功。
15日には、NHK国際放送で放送があったそうです。
「微笑ノ樹」は、ベルリンの聴衆にもとても評判がよかったそうで、素晴らしい反響だったそうです。
との嬉しいご報告を頂きました。
舘野泉さんベルリンの演奏会を報じるNHKニュース:
クリッ クすると
ニュース映像 が見られます。
(また、知人からの報せによれば、ジャパンアーツのtwitter上にもこのように紹介された、とのこと。)
* * *
それに続いて昨日20日、この度の在ベルリン日本大使館における舘野泉さんの演奏会をコーディネートされたその人、
村木眞寿美さんご本人より、少し勿体ない程熱い、初演のご感想をお寄せ頂きました。
・ ・ ・
今回の演奏会は本当に素晴らしいものがありました。
全て素晴らしかったけれど、貴方という新しい星が、ひときわ光っていたといわなければなりません。
円空のたくさんの仏像が、それぞれが抱く物語を一生懸命話していました。
円空も知らなくて、貴方も知らない人がほとんどでしたが、これはまったく違う世界の、静寂の叫びのようなもので、みなさん、衝撃を受けられたと思います。
・・・(中略)・・・
人間はすでに体の中に入っている音でないものを聞くと、自分が其れを聞いたときに、どう反応し、そのなにが残っているかをわかるのに時間がかかります。
それで、今みんなあなたの音楽を消化しているところだと思います。
ですから、素直な反応が来るのに、少し時間がかかります。
私のように音楽の専門家でなく、ただ聞くのが好きという人間でも、貴方はとても才能のある人だということはわかります。これからどんな曲が出てくるのか楽しみです。
・ ・ ・
ミュンヘン在住の
村木眞寿美さんは、
左手のピアニスト ゲザ・ズィチから舘野泉へをはじめ、通り一遍ではない独特の視点と文体を通して、歴史の影に忘れられそうになった人々の営みや息吹を甦らせる、数々の貴重な
書物を著されている方。
当方はまだお会いしたことはありませんが、今回のベルリン初演に当って、まるで文通のように、短い期間に幾度となく、メールのやり取りをさせて頂きました。
* * *
生まれたての作品が、
初披露と
世界初演を経て間もなく海を渡り、遠い地の見知らぬ人人の心奥深くに届けれらたのならば、作曲者としてこれ以上の喜びはありません。
得難いご縁に感謝しつつ、必定の巡りを信じて、兀兀とした日々の制作にいっそう烈しく身を削らねば、と覚悟を深めた次第です。
©HIRANO Ichiro 2012
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