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におきまして、当方の"舘野泉左手の文庫委嘱"第3弾、 二重協奏曲 Double-Concerto 星巡ノ夜 HOSHIMEGURI NO YORU (Night on the Galactic Journey) ピアノ(左手)、ヴァイオリンと小オーケストラの為の for Piano(Lefthand) , Violin & Small Orchestra はじめての上演を果たしました。 東北農民管弦楽団の皆さん、3回目の定期演奏会での比類なき挑戦、その心意気ホンモノでした。作品に登場する様々な打楽器を手作りされるなど工夫に満ちた真剣かつ天衣無縫の取り組みに、音楽の根源的喜びを思い出させて頂きました。 * * * プロであっても決して易しくないであろう本作、練習の過程は想像を絶する困難さであったことと思います。そんな苦しいはずの練習のさなか、団内のある方から頂いたメールに心震えました。 …我々には、本当に限界以上の技術を必要とする曲ですが、なんと素晴らしい曲でしょう。汽車の停車する様子、流れ星か彗星が近くを通り抜ける感じ、剣舞、またオツベルと像のグラララガアの泣き声でしょうか?演奏しながら、感激で涙が出そうになります。我々の拙い技術ではもったいないばかりの曲ですが、これにソロが入ったらどんなになるのか、今からソロ合わせが楽しみです。... * * * 遠方であるため1月11日のソリスト合わせ、そして公演前日のリハーサルと、当方は結局2度しか練習に立ち会えませんでした。実は前日のリハーサルでもまだまだ暗中模索だったのですが、当日のゲネプロに至り、にわかに作品の全貌が霧の向こうに見えて来ました。その時の感激といったら!これでもし本番に更なる飛躍が加われば、文字通り奇跡の初演となるかも知れない… しかし、ミューズの領袖たる"舞台"というものは本当に恐ろしい、底知れぬ空間です。とりわけ初演という特別な状況のもと、板の上で演奏家が背負う重圧というものは、作曲家には遂にわからないものかも知れません。これまで何十回と自作の壮絶な初演に立ち会って参りましたが、今回のそれは飛び抜けてスリリングなものでした。ただでさえ、異例の楽器編成と配置に加え、異なる時間の流れが何重にも平行する、多元多層を極めた対位法的世界。猛烈な緊張状態のなか、得体の知れない魔物に取り付かれ翻弄され続けるような恐るべき40分間を、それでも最後まで一瞬たりとも途切れさせることなく音の魂を繋いで下さった、舘野泉氏、ヤンネ舘野氏、舘野英司氏、東北農民管弦楽団の皆様、そして公演を支えて下さった全ての方々に、心底からの敬意と感謝を表します。このような縁で結ばれた一期一会、それ自体がすでに奇跡でした。 * * * 初演翌日の今日、ご来聴下さった東北在住のある音楽関係者の方から、つぎのようなメッセージを頂きました。 昨日は初演おめでとうございます。満員の観客に見守られながら、平野氏の壮大な作品が産声を上げる瞬間に立ち合えて、とても幸せでした。オケが地方のアマチュアということもあり、やや未熟児であったかとも感じましたが、命の尊さに何ら変わりはなく、素晴らしい作品でした。銀河鉄道が飄々と飛ぶ様子から始まり、星巡りの歌や沢山のモチーフが散りばめられた音風景、ファンタスティックな音世界を純粋に楽しみました。3楽章の「際涯ノ星祭」では、信仰と伝承音楽に喚起されたような、生と死のカオスさえ感じさせる祭りの音楽が鳴り響き、平野氏の真骨頂に包まれて最高に幸せでした。終始、平野氏が本当に表現したかったであろう、縦の音と横の音が紡ぐ筈であった音模様、もっと美しく響く筈だった音、大海原のようになる筈だったパッセージ・・・演奏のせいで不完全であった随所を私は心の耳で、実際に聴こえている音響から、その先にある本来の作品の姿を透視していました。とても素晴らしい作品を本当にありがとうございました。生まれも育ちも生粋の東北人としては、嬉しい限りです。再演を重ね世界に羽ばたいて行くことを心からお祈りしています。私は、アマチュアの管弦楽団の演奏を15年振りに聴きました。皆さん真摯に作品と向き合い、精一杯の全身全霊の演奏を聴かせて頂き、とても感激しました。平野氏にとっても6月に向け実り多き演奏会になったのではないでしょうか。この素晴らしい作品をもう1度楽しみたくて、6月の東京初演のチケットを申し込みました。「精霊の海」「微笑ノ樹」そして「星巡ノ夜」の3部作が1度に演奏されるような個展や音楽祭が、いつの日が実現することをファンとして期待し、平野氏の作品が1つでも多く産声をあげられることを仙台からお祈りしています。 * * * 公演前日のリハーサルには、6月に控える東京初演の為に、東京ユヴェントスフィルの若きマエストロ・坂入健司郎氏が来場され、舘野泉氏からご紹介頂きました。聞けば、この度使用された特殊打楽器を東京初演でも一部引き継いで用いたい、という意向とのこと。東北農民管弦楽団が最初に灯した〈星巡ノ夜〉の命の火、しっかり次へと渡されます。 全部ひっくるめて、思いがけないことだらけのうちに、いま始まった星巡の旅。 苦難を共にした皆様、これから出会う皆様もろとも手を携えて進んでいく事を希っています。 ©HIRANO Ichirô 2016
by uramarebito
| 2016-02-15 23:04
| 演奏会
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