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作曲家 平野一郎の世界 [西宮公演] 2007年8月23日(木) (財)青山財団助成公演 作曲家 平野一郎の世界 [京都公演] 2007年8月26日(日) 思わぬ所で思わぬ方からの薦めを受け、去る好日、大阪・難波の松竹座にて、義経千本桜を観た。 ご存知の通り義経千本桜は、もともと人形浄瑠璃の名作で、それを歌舞伎に翻案したもの。 ちなみに松竹座のほど近く、騒がしい難波の街の片隅に、人形浄瑠璃「義経千本桜」の初演された竹本座跡の碑が、ひっそり佇んでいた。 このたびの七月大歌舞伎で演じられたのは、二段目の渡海屋(とかいや)の場から大物浦(だいもつのうら)の場まで。 まずは、大雑把なあらすじを。 渡海屋の場 摂津国大物浦の船問屋・渡海屋に都落ちした源義経主従が逗留し、船出の時を待っている。 この渡海屋の主人・銀平は、実は西海で入水し果てたはずの平知盛。 娘のお安は、実は安徳天皇で、妻のお柳は、実は帝の乳母・典侍(すけ)の局。 船出の準備が整った義経主従が船場へ向かうや否や、これまですっかり町人風情に化けていた知盛は、白糸威(しらいとおどし)の武人姿に豹変し、海上で義経一行に復讐を遂げるべく追っていく。 渡海屋奥座敷の場 海を望む渡海屋奥座敷に、安徳天皇と、典侍の局をはじめ平家の女房方が、色とりどりの高貴な衣装に身を包んで、遥か海上を見つめている。 沖に浮かぶ船の上では、義経主従と知盛一行との死闘が行われているのである。 注進によると、義経主従はあらかじめ知盛の計略を知っていて、知盛は手酷い返り討ちにあったとのこと。 案の定、沖の船の松明が一斉に消え、一同は知盛の敗北を悟る。 絶望した典侍の局は安徳天皇に入水を薦める。それを見守る平家の女房達は我先にと次々入水。 典侍の局が安徳天皇を抱いて入水しようとすると、駆け付けた義経の家来達がそれをとどめる。 大物浦の場 小高い岸壁のある海辺に、満身創痍の知盛が、安徳天皇を尋ねて這う這うの体でやってくる。 追ってきた義経の家来と瀕死の知盛が戦っていると、そこに入水し損なった安徳天皇と典侍の局が義経に連れられ登場する。 死力を尽くして義経に切りかかる知盛。 義経が、安徳天皇を必ず守ると諭しても、知盛は聞く耳を持たない。 それを見ていた安徳天皇は、知盛への感謝を口にしつつ、義経の情けを仇に思うな、と知盛を諌める。 典侍の局はそれを聞くと、義経に安徳天皇の守護を頼んで自刃する。 その様子に流石の知盛も涙し、義経に安徳天皇の将来を託しつつ、大碇の縄を身に巻き付けて海へと入水し果てる。 義経主従は、知盛の壮絶な最期を見送って後、その場を去る。 その後ろ姿には、やはり滅びの宿命を背負った義経主従の悲哀が漂う。 開幕早々の魚づくしの名セリフから、最後の義経・弁慶のやり取りに至るまで、そこまでやるか、と呆れる位、まさに大向こうを沸かせる歌舞伎的名場面の連続。 片岡仁左衛門扮する知盛が、上方言葉を駆使する町人から、復讐に生きる武人へとなる、その豹変ぶりは流石。 背景となる海が、一場一場と前景に迫り出してくる演出も見事。 なかでも、今ひとたびの平家物語の名場面、安徳天皇がお稚児声で ナーミーノーソーコーニーモー、ミーヤーコーアーリートーハー (波の底にも都ありとは) とおらぶと、観客席には啜り泣きの声がちらほら。 さらに、とりわけ凄絶な大物浦の場、義経一行に追い詰められた知盛が、平家一門の栄光と挫折を、この世の六道に喩えつつ、海に飛び込むや、観衆の多くが止めどなき感涙にむせんでいた。 拙作水底の星にも、そこはかとなく所縁のある名場面の連続。 不肖の私も、ひとかたならぬ感慨を抱いてしまった。 (なおこの日の義経役は怪我で降板の市川海老蔵に替わって坂東薪車が演じた) (2)に続く ©HIRANO Ichiro 2007
by uramarebito
| 2007-07-29 12:38
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