●作品展のお知らせ●
(財)青山財団助成公演
作曲家 平野一郎の世界
[京都公演]
2007年8月26日(日)
昨日、兵庫県西宮市・兵庫県立芸術文化センター小ホールにて、
-弦楽とピアノによる作品展-
作曲家 平野一郎の世界
〜神話・伝説・祭礼....音の原風景を巡る旅〜
(後援:京都新聞社/神戸新聞社)
が、無事終了した。
作曲者の想像を遥かに超えて、音による別世界を現出してくれた6人のプレイヤー、
公演の準備から当日まで、さまざまな形でご協力下さったスタッフの方々、
そして暑い中、この公演に駆けつけ真摯に耳を傾けて下さった皆様に、
まずは心から感謝申し上げます。
* * *
6人のプレイヤーによる演奏に関して、リハーサルにて抱いた私の予感を当ブログに幾度か書いてきたものの、本番の(文字通り)全ての演奏は、作曲者である私の予感を遥かに超えたものになっていた。
というわけで個々の演奏についての私の印象は、
京都公演が終わるまで控えておこうと思う。
が、出演された6名のプレイヤー全てが、名状しがたいリアリティ(実在感)をもって音に命を吹き込み、物語をカタり、体現してくれた・・・という、感謝とも感慨ともつかない、私の感触だけは今記しておきたい。
* * *
なお当日の公演プログラム(京都公演も共通)には、
探検家・高橋大輔氏が「旅する作曲家 平野一郎氏との出会い」という文章を寄せて下さった。
音楽界の常識に引きこもりがちな演奏会場の窓を開け放つ様に、清々しい風を吹き込んでくれるこの文章、来場した多くの方にとっても至極、新鮮であったようだ。
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今回、出雲・伊勢・丹後・静岡・新潟・東京など、この公演に遠方から駆け付けて下さった方々も(意外にたくさん)おられた。
西宮公演を聞き、もう一度体験したいと、京都公演の予約をして下さった方もちらほら・・・。
クラシックにも現代音楽にもカテゴライズされない、もう一つの音楽世界を共有する人々の環が、少しずつではあるがじわじわと広がってきている、というささやかな手応えを、私自身も感じる事が出来た。
* * *
作品個々に発表する機会はそれなりにあっても、一つのトータルな世界として提示出来る機会は、そうそうない。
連作でもあるこれらの作品を、いちどきに聴く事で初めて気づく隠れた関連性の発見や、姿をかえた「登場人物」との出会いも、きっとあるはず。
西宮公演に来られなかった方々、
26日の京都公演を、ぜひぜひお聴き逃しなく!
(2)につづく
チェリスト西谷牧人氏のブログ まきと日記 〜神話・伝説・祭礼〜で西宮公演の様子が紹介されてます。よろしければどうぞ!
ヴァイオリニスト岩谷祐之氏のブログすけゆきのヴァイオリン日記 〜真・浦島伝説〜もぜひ!
©HIRANO Ichiro 2007