昨日、京都・上桂
青山音楽記念館バロックザールにて、
(財)青山財団助成公演
-弦楽とピアノによる作品展-
作曲家 平野一郎の世界
〜神話・伝説・祭礼....音の原風景を巡る旅〜
(後援:京都新聞社/神戸新聞社)
が無事終了した。
西宮・京都の二公演に亘って、超ハードなプログラムに積極果敢に取り組み、作曲者自身思いもよらなかった広がりと奥行きを作品から紡ぎだしてくれた6名のプレイヤー、
演奏会の準備段階から、様々な形で気持ちよくご協力して下さったバロックザールのスタッフの方々、
そして炎天下、各地から集まり長時間耳を傾けて下さった皆様に、心から感謝申し上げます。
* * *
京都公演は、23日西宮公演・西宮芸文小ホールでの開放感溢れる雰囲気とは違い、むしろより張り詰めた密度の濃い空間の中での演奏会となった。
私自身にとっても、
西宮で終演後に感じた、長年磨いてきた矢を放ったような清々しさとは対照的に、これから背負うであろう種々(くさぐさ)の重みのせいか、妙にずっしりした手応えを感じる演奏会となった。
ともあれ、無名の作曲家が初の作品展を関西で二公演、という暴挙が、出演者・協力者・来場者の方々のお蔭をもって無事終了出来たこと、本当に有り難い事だと思う。
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なお当日の会場には、超多忙のスケジュールを縫って、
探検家・高橋大輔氏が秋田から駆け付けて下さった。
今回高橋氏には、チラシ・プログラム双方に、探検家ならではの素敵な文章を寄せて頂いた。中でもプログラムに掲載させて頂いた
「旅する作曲家 平野一郎氏との出会い」は、アンケートなどを通じて、多くの皆様から反響が寄せられた。通常の演奏会プログラムとはひと味違う、涼やかな外気のようなものを感じ取って頂けたようだ。
様々な形で、
越境者であり続ける探検家・高橋大輔氏に、あらためて敬意を表したい。
(2)につづく
チェリスト西谷牧人氏のブログまきと日記で京都公演の様子が紹介されてます。
ヴァイオリニスト岩谷祐之氏のブログすけゆきのヴァイオリン日記もぜひ!
©HIRANO Ichiro 2007