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![]() 去る5月8日、東京オペラシティ・リサイタルホールでの 第56回定期演奏会 ~照らし合うものVol.1:パラフレーズの広場、再生の泉~ にて、当方の最新作 DRAGON TREADERS 女声、エレクトリックギター、サクソフォン、コントラバスと打楽器の為の 秘祭 Occult Ritual for Female Voice, Electric Guitar, Saxophone, Contrabass and Percussion (2016) [DUOうたほぎ委嘱] ぶじ初演を果たしました。 ご来聴頂いたお客様、お手伝い頂いた全てのスタッフの皆様、素晴らしい演奏をして下さった5名の演奏家諸氏、委嘱主となって下さった"DUOうたほぎ"、そしてこのような機会を設けて下さったプロデューサー・木ノ脇道元氏、ノマド代表・佐藤紀雄氏に、あらためて感謝申し上げます。 そして「龍を踏む者」初演、女声:吉川真澄、エレクトリックギター:佐藤紀雄、サクソフォン(S&T):鈴木広志、コントラバス:佐藤洋嗣、打楽器:宮本典子の各氏による演奏、それはそれは凄かった! あらかじめ四名の器楽奏者が歪んだ四角を成したところに、暗闇からしずしずと吉川氏が登壇、五芒星象る魔方陣が出来上がったその瞬間から、変幻極まる20分間、ひとときも途切れない恐るべき集中と一体感で、狂いと嗤いに浸された白昼夢がありありと現出されていく様は、圧巻でした。 ![]() 後ろの方の席から見ていると、お客様の反応も非常に興味深かった。 とりわけ、耳を聾するクライマックスへとひた向かう魑魅魍魎のハロウィン・パレード、五奏者の発する音が全く個別に認識出来ないまでに混ざり合い飛び散る音の礫を前に、どこから音が響いているのかと思わず目を泳がせてあちこちキョロキョロされている方多数。 そして前列の子ども達は、拡声器ごしのダークなシャウトになぜだか大爆笑… その反応の、痙攣性といおうか衝動性といおうか、最初の戸惑いが驚きに変わり、呆れと狂いを経て奇妙な喜びを誘発し、最後の厳粛さに否応なく結ばれて行く過程は、まさに当方自身の作曲時の体験が拡大再生されたようで、何とも不思議な符号を感じました。 祭文奏上の最後の所作が終わって舞台が暗転すると、徐ろにおずおずと拍手が起こりはじめ、明かりが入ると、たくさんのブラヴォーの声が沸き上がりました。 理解というのとは違う、それをポンと飛び越えた不思議な同時代的共感を、確とその中に感じることが出来たのは、本当に幸せで、切実でした。 公演後、様々な反応が続いています。 それがまたあまりにもマチマチなのが、何とも面白い。 カテゴライズを奇妙にすり抜ける鵺のような作品の本質ゆえかと思っております…がそれにしても、一体あれは何だったんだ、とモヤモヤされている方もおられるかと、基本的な情報をあらためて整理させて頂くことにしました。 ![]() まず全体の構成。 ![]() 架空の能〈穴文殊〉の巧まざる上演、という見立ての通り、言わずもがなの能の構成を踏襲した作り。とりわけ「道成寺」の運びを抵牾いた形です。 ![]() 敷浪(シキナミ) Waves 跫(アシオト) Foot Falls 結界(ケッカヰ) Magic Barrier 【破 Ha】 媼(オウナ) Elderly Woman 陀羅尼節(ダラニブシ) Mantra Chant 古ノ踊(イニシヘノヲドリ) Old Dance 呼聲(ヨビゴヱ) Calling Voice 【間 Kan】 狂言(キャウゲン)・御託宣(ゴタクセン) Farce / Oracle 【急 Kyû】 魍魎行列(マウリャウギャウレツ) Halloween Parade 聾(ラウ) Deaf 鎮メ歌(シヅメウタ) Hushing Song 【結 Ketsu】 祭文奏上(サイモンサウジャウ) Prayer Offering ![]() 一方で、五芒星の頂点を結んだ五角形に配置された五奏者が執り行うオカルト・リテュエル。 彼我の神秘が交錯する不思議な舞台は、このような祭式の基に現出した、という訳です。 次に使用テクスト。 一番の中核をなすのは、大本開祖・出口ナヲの御筆先(おふでさき)の言葉。 明治期の女シャーマンを依代に、自動書記として立ち現れた神からの託宣、その"記された言葉"を"発せられた言葉"へと変じ/蘇らせる、という趣向。 ![]() 喜ぶべきか悲しむべきか、恐ろしいまでにアクチュアルなナヲの言葉を柱として、そこに文殊の真言や丹後半島のとある古い盆踊り歌の文句、先行自作りゅうのこもりうたの歌詞の一部とその英訳、ごくごくわずかに林光〈アメリカ・アメリカ〉の歌詞の引用、最後に御筆先の世界像と吾が列島に連綿と繋がる龍蛇信仰に纏わる諸伝説を踏まえた新祭文…等々、それらが多面多層・複様式による曲折極まるコンテクストを織り成します。 最後に楽曲のコンセプトと作法。 作品完成前のチラシやノマドホームページ等では林光作品〈アメリカ・アメリカ〉による再作曲の試み、といった形でご紹介頂いたせいもあって、それに基づく認識の混乱が生じたようですが、実際には"再作曲=同一素材による解体・再構築"とは全く異なる作法による作品です。(ご紹介頂いたのが作品完成前なので、それ自体は止むを得ない事です。) とりわけ林光作品〈アメリカ・アメリカ〉へは、"私的曲解に基づく40年後の応答(レスポンス)"との位置づけ。つまり、単なる礼賛(オマージュ)ではありません。もう少し丁寧にいうと、一筋縄では行かないアイロニーに溢れた〈アメリカ・アメリカ〉に対しての、当方なりの最良の敬意の示し方が"私的曲解に基づく40年後の応答"であった、ということ。また同作品からの引用も結果的には極めて限定的、バーンスタイン〈ウエストサイドストーリー〉からの孫引きは皆無です。 この度の作法を敢えて名付けるとすれば、自作の現代民謡りゅうのこもりうたをいわば自前の定旋律としつつ、そこに様々な典型の踏襲・引用・諷喩を貼付け差し挟み捻り倒して織り成した、ポリフォニック・ブリコラージュ(polyphonic bricolage/bricolage polyphonique)。 クラシックの名曲から飛び出した巨人の歩みとのたうつ大蛇、ひた迫るジャズ・ジャイアントの面影、チェロキーの裔が奏でるロックギターの叫び、ヴードゥーの咒文に鼠のジングル、そして我らが風土の土俗と洗練が生んだ数々の音象徴に至るまで、古今東西の様々な響きが軋みながら渾然一体となる音世界。 ※みなまでいうのは野暮ながら、その中には誰もが知る文部省唱歌「村祭」の笛と太鼓の奏でるファンファーレも…→村の祭のファンファーレ ![]() こうして目覚めた〈龍〉の声、私たちの母なる風土に、皆様の心の中に、響き続けますように。 ![]() 追記1:フルーティスト=コンポーザーの木ノ脇道元氏。その新作と創造的編曲の数々は、演奏者としての鋭い嗅覚が実に絶妙な効果を放つに違いないのですが、演奏家の作品にありがちかも知れない既成の音楽との馴れ合いの傾向とはまるで無縁。とりわけ氏の声帯たるフルートとピアノによる作品〈聖なる舞踏〉は、赤い靴でも履かされたか、あらゆる時空の隙間を埋め尽くすまで止まれない鳥の、狂おしくも可笑しい死への舞踏。そこには典型的テクニックへの寄り掛かりもなければ、現代作曲家にありがちな知的優越を振りかざすスノビズムも皆無。生命が脈打つその極限の音符たちに、原初の熱で満たされたフルートの息が吹き込まれるのは、最高に痛快でした。 追記2:ソプラノ・吉川真澄氏が纏う衣装、春夏秋冬に引き続いてデザイナー・岩城恭平さんによるもの。幸運なことに、今回はひょんなことからアトリエにお邪魔しその制作過程の一端を垣間みる事が出来ました。様々なキャラクターが次々と入れ替わる〈龍を踏む者〉の女声パート、とめどない多相を包み込む黒と仄見える金、そして背面には丹後縮緬が縫い込まれた五つの星形=鱗形。美しく自然な佇まいの洗練されたシルエットとテクスチュアに、異物として焼き付けられた烙印あるいは聖痕のようなこの意匠が、日常と非日常のあわいに登場する恍惚の媼の茫然として悲痛なる面影を、見事に浮かび上がらせていました。 ■
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by uramarebito
| 2016-05-11 02:10
| 演奏会
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龍を踏む者 DRAGON TREADERS 女声、エレクトリックギター、サクソフォン、コントラバスと打楽器の為の 秘祭 Occult Ritual for Female Voice, Electric Guitar, Saxophone, Contrabass and Percussion (2016) ![]() 【序 Jo】 敷浪(シキナミ) Waves 跫(アシオト) Foot Falls 結界(ケッカヰ) Magic Barrier 【破 Ha】 媼(オウナ) Elderly Woman 陀羅尼節(ダラニブシ) Mantra Chant 古ノ踊(イニシヘノヲドリ) Old Dance 呼聲(ヨビゴヱ) Calling Voice 【間 Kan】 狂言(キャウゲン)・御託宣(ゴタクセン) Farce / Oracle 【急 Kyû】 魍魎行列(マウリャウギャウレツ) Halloween Parade 聾(ラウ) Deaf 鎮メ歌(シヅメウタ) Hushing Song 【結 Ketsu】 祭文奏上(サイモンサウジャウ) Prayer Offering ![]() 「あはははは、冗談、冗談。」 〜林光〈アメリカ・アメリカ〉(詞:佐藤信) 丹後半島北端部・経ヶ岬(きょうがみさき)とその周辺は、目眩く天然と古伝承に彩られた、丹後國の聖地である。 そこには、かつて沖に暴れて海民達を恐れさせ、やがて文殊菩薩の調伏を経て鎮まったと謂う、或る龍の物語が伝わる。 ![]() 岬から海沿いの道を西へ巡り、丹後海人の故地・袖志(そでし)の浦を経て少し登ると、山手には海を望む墓石が並び、海手には千古の老松を生やす台地・文殊野が広がる。 そのさなかに佇むのは清涼山・九品寺(くほんじ)。 ![]() ![]() 伝説の龍を鎮めた文殊菩薩を本尊と祀るこの古刹は、奥底知れぬ大洞穴を宿す玄武岩の絶壁に建つことから、一名・穴文殊堂(あなもんじゅどう)とも呼ばれる。 毎年8月24日には、施餓鬼(せがき)供養の伝統行事・穴文殊祭が行われる。 ![]() ![]() ![]() 京丹後市丹後町尾和の海食崖に形成された高さ約10mの海食洞。 (中略)海食洞の真上、海食崖上の海成段丘には、航空自衛隊分屯基地があり、またその横には、丹後三文殊の一つとして信仰を集める清涼山九品寺の本堂及び山門が現存する。 (中略)海食洞は丹後半島の沿岸を中心に数多く見られるが、穴文殊の海食洞は規模の上で有数の立派なものである。 2014年、Xバンドレーダーの施設が増築され、海からの景観が大きく損なわれた。 ![]() ![]() ![]() 私はこの聖地の天然と伝承と現在の交点に立ち、生者と死者が入り交じる夢現の妄念の裡に、ふと、歪められた時空に開く奇妙な秘祭を幻視した。 とある晴れやかな祭日、聖地を覆う異風の喧騒に、ふらりと訪れる不思議な媼(おうな)。 呟くような陀羅尼の節、失われた古の踊。 媼の発する託宣の声が空に閃くや、魑魅魍魎(ちみもうりょう)の乱痴気騒ぎの直中に、龍が千年の葬列を率いて、忘れられた者/霊(モノ)どもを呼び起こす。 大本(おおもと)開祖・出口ナヲ師の御筆先(おふでさき)に導かれた幻能〈穴文殊〉の巧まざる上演…。 ![]() この作品は、大先達・林光氏の奇作〈アメリカ・アメリカ〉(1976)への、私的曲解に基づく40年後の応答(レスポンス)であると同時に、様々な典型の踏襲・引用・諷喩で織り成した、我らが内なるアメリカとの対峙、であるかも知れない。 ![]() ![]() ![]() ![]() 狂言、狂言。 ![]() ■
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by uramarebito
| 2016-05-08 15:30
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来る5月8日、
第56回定期演奏会 ~照らし合うものVol.1:パラフレーズの広場、再生の泉~ にて初演予定の当方の最新作 DRAGON TREADERS 女声、エレクトリックギター、サクソフォン、コントラバスと打楽器の為の 秘祭 Occult Ritual for Female Voice, Electric Guitar, Saxophone, Contrabass and Percussion (2016) [DUOうたほぎ委嘱] いよいよ本格的にリハーサル開始、さっそく立ち会って参りました! 女声、エレクトリックギター、サクソフォン、コントラバス、パーカッション・・・異系の響きが様々に交錯する、引き裂かれた時空。 にもかかわらず、巨大な螺旋の渦に吸込まれるような、得体の知れない一体感。 もちろんまだまだ荒削りながら、この奇天烈な音世界、すでに想像を遥かに超えています! ![]() そして演奏者の皆さんの作品への真摯な取り組みが素晴らしい。 ひとつひとつの音に熱が籠もり、五人の奏者のインスピレーションが交じり合って、目眩く場面がつぎつぎ鮮やかに彩色されていく様子を間近で体験するうち、作曲者の心にも歓びの予感が溢れて参りました。 ![]() 林光〈アメリカ・アメリカ〉への"私的曲解に基づく40年後の応答(レスポンス)"である本作。 作品完成前のチラシやノマドホームページ等では林光作品〈アメリカ・アメリカ〉による再作曲の試み、といった形でご紹介頂いておりましたが、実際には"再作曲=同一素材による解体・再構築"とは大いに様相を異にする作品が生まれて参りました。 いうなれば、当方自作の現代民謡りゅうのこもりうたを定旋律としつつ様々な典型の踏襲・引用・諷喩で織り成すポリフォニック・ブリコラージュ(polyphonic bricolage/bricolage polyphonique)。 クラシックの名曲から飛び出した巨人の歩みとのたうつ大蛇、ひた迫るジャズ・ジャイアントの面影、チェロキーの裔が奏でるロックギターの叫び、ヴードゥーの咒文に鼠のジングル、そして我らが風土の土俗と洗練が生んだ数々の音象徴に至るまで、古今東西の様々な音像が軋みながらに渾然一体となる異形の舞台、ぜひぜひ現場にて体験して下さい! 演奏会の詳細は以下の通り。 ![]() ~照らし合うものVol.1:パラフレーズの広場、再生の泉~ ゆがんだ鏡張りの部屋をさまよう眩惑のノマド 2016年5月8日(日) 15:30開場、16:00開演 東京オペラシティ・リサイタルホール <プログラム> イサン・ユン(編:木ノ脇道元):大王のテーマ(1976/2013) Isang Yun (arr.: D. Kinowaki): Konigliches Thema 平野一郎:龍を踏む者(2016)~世界初演 Ichiro Hirano: DRAGON TREADERS World Premiere 木ノ脇道元:NOMAD rmx-聖なる舞踏(2015)~世界初演 Dogen Kinowaki: NOMAD rmx Apotheose des tanzes World Premiere 木ノ脇道元:NOMAD rmx-幾りえ(2016)~世界初演 Dogen Kinowaki: NOMAD rmx KI-RI-E World Premiere アレハンドロ・ヴィニャオ:リズムの手帳(2000) Alejandro Vinao: Cuaderno del Ritmo J.S.バッハ(編:木ノ脇道元):6声のリチェルカーレ(1747/2016) Johann Sebastian Bach (arr.: D. Kinowaki): Ricercar a 6 J.S.バッハ/C.グノー(編:木ノ脇道元):アヴェ・マリア(1722/1859/2013) Johann Sebastian Bach - Charles Gounod (arr.: D. Kinowaki): Ave Maria <出演者> 木ノ脇道元(fl) 菊地秀夫(cl) 野口千代光・花田和加子(vn) 甲斐史子(va) 菊地知也(vc) 佐藤洋嗣(cb) 稲垣 聡(pf) 宮本典子(perc) 佐藤紀雄(cond/gt/e-gt) <ゲスト> 吉川真澄(sop) 鈴木広志(sax) <チケット&お問い合わせ> 【前売】 一般:3,000円 大学生:2,000円 高校生以下:1,000円 【当日】 一般:3,500円 大学生:2,500円 高校生以下:1,500円 *就学前のお子様の同伴・ご来場はご遠慮下さい。 *当日は全券種500円増しとなります。 前売りでのご購入・ご予約をお薦めいたします。 【チケット取り扱い】 東京オペラシティ・チケットセンター Tel:03-5353-9999 【お問い合わせ・ご予約】 キーノート Tel:0422-44-1165 Eメール:keynote_music@fol.hi-ho.ne.jp
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by uramarebito
| 2016-05-03 00:30
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来る5月8日、当方の最新作 龍を踏む者 DRAGON TREADERS 女声、エレクトリックギター、サクソフォン、コントラバスと打楽器の為の秘祭 Occult Ritual for Female Voice, Electric Guitar, Saxophone, Contrabass and Percussion (2016) [DUOうたほぎ委嘱] が初演を迎えます。その場もなんと、現代日本が世界に誇る創造的演奏家集団 * * * 新作〈龍を踏む者〉は、丹後半島北端部・経ヶ岬周辺の龍にまつわる古俗・伝説・祭礼と、明治日本の大シャーマン・出口ナヲ師の自動書記=御筆先に導かれた作品。五芒星象る魔陣を組んだ五奏者が、様々な典型の踏襲・引用・諷喩で織り成す、狂いと嗤いと不思議の世界。とある聖地の天然と伝承と現在の交点にふと現れた、生者と死者と魑魅魍魎が入り交じる奇妙な秘祭の幻です。 ![]() 同時にこの作品は、我々の大先達・林光氏の奇作〈アメリカ・アメリカ〉(1976)への、私的曲解に基づく40年後の応答(レスポンス)。そもそもは当方が協同を重ねるソプラノ歌手・吉川真澄氏の歌う〈アメリカ・アメリカ〉との衝撃的出会いが発端。そこから芽吹いた構想がアンサンブル・ノマド第56回定期演奏会のコンセプト"照らし合うもの"と見事に共鳴することから、同団体代表のギタリスト・佐藤紀雄氏と今回ノマドメンバーとしてはじめてプロデューサーを任じられるフルーティスト+コンポーザー・木ノ脇道元氏のご賛同・ご協力、更には"DUOうたほぎ委嘱"という形を得て、ノマド定期にて初演の運びとなった訳です。 まさかの内容(オカルト・リテュエル)、まさかの編成(とりわけサックス、エレキギター)、まさかの機会(ノマド定期)と、当方にとっては邪宗門級に初めて尽くしの大修羅場ですが、清水の舞台どころか経ヶ岬の灯台から愛する海に飛び込む覚悟の挑戦…燃えてます。(なすべき事やりたい事だらけなので、もちろん絶対に飛び込みませんが^^) 演奏会の詳細は以下の通り。 ~照らし合うものVol.1:パラフレーズの広場、再生の泉~ ゆがんだ鏡張りの部屋をさまよう眩惑のノマド 2016年5月8日(日) 15:30開場、16:00開演 東京オペラシティ・リサイタルホール <プログラム> イサン・ユン(編:木ノ脇道元):大王のテーマ(1976/2013) Isang Yun (arr.: D. Kinowaki): Konigliches Thema 平野一郎:龍を踏む者(2016)~世界初演 Ichiro Hirano: DRAGON TREADERS World Premiere 木ノ脇道元:NOMAD rmx-聖なる舞踏(2015)~世界初演 Dogen Kinowaki: NOMAD rmx Apotheose des tanzes World Premiere 木ノ脇道元:NOMAD rmx-幾りえ(2016)~世界初演 Dogen Kinowaki: NOMAD rmx KI-RI-E World Premiere アレハンドロ・ヴィニャオ:リズムの手帳(2000) Alejandro Vinao: Cuaderno del Ritmo J.S.バッハ(編:木ノ脇道元):6声のリチェルカーレ(1747/2016) Johann Sebastian Bach (arr.: D. Kinowaki): Ricercar a 6 J.S.バッハ/C.グノー(編:木ノ脇道元):アヴェ・マリア(1722/1859/2013) Johann Sebastian Bach - Charles Gounod (arr.: D. Kinowaki): Ave Maria <出演者> 木ノ脇道元(fl) 菊地秀夫(cl) 野口千代光・花田和加子(vn) 甲斐史子(va) 菊地知也(vc) 佐藤洋嗣(cb) 稲垣 聡(pf) 宮本典子(perc) 佐藤紀雄(cond/gt/e-gt) <ゲスト> 吉川真澄(sop) 鈴木広志(sax) <チケット&お問い合わせ> 【前売】 一般:3,000円 大学生:2,000円 高校生以下:1,000円 【当日】 一般:3,500円 大学生:2,500円 高校生以下:1,500円 *就学前のお子様の同伴・ご来場はご遠慮下さい。 *当日は全券種500円増しとなります。 前売りでのご購入・ご予約をお薦めいたします。 【チケット取り扱い】 東京オペラシティ・チケットセンター Tel:03-5353-9999 【お問い合わせ・ご予約】 キーノート Tel:0422-44-1165 Eメール:keynote_music@fol.hi-ho.ne.jp ![]() ※公演チラシ等での本作紹介に関して: 本作は林光作品(アメリカ・アメリカ)の“再作曲(recomposition =同一素材による解体/再構築)”ではありません。作曲家自身としては、林作品への私的曲解に基づく40年後の"応答(レスポンス)"であると同時に、自作の現代民謡〈りゅうのこもりうた〉を定旋律に様々な典型の引用・踏襲・諷喩で織り成した"ポリフォニック・ブリコラージュ(polyphonic bricolage/bricolage polyphonique)"、と位置付けております。 りゅう、でぐちなお、あめりかあめりか・・・ ■
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by uramarebito
| 2016-03-24 22:15
| 演奏会
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![]() 昨日、 その昼/夜両公演における拙作 秋の歌 HERBSTLIED 女声独唱の為の für eine Frauenstimme の関西初演、ぶじ終了いたしました。 上演に先立って、吉川真澄さんとの一問一答でのお話。 春夏秋(冬)の連作がいとも自然に誕生していった過程、「秋の歌」に繋がる岸和田だんじり祭との出会い、その祭の源へと遡る空想起源譚としての作品の在り方などなど…当初考えた以上に長いお話になってしまいましたが、会場の皆さんは終始和やかにじっくりと耳を傾けて下さいました。 ![]() そして演奏。秋の深山の情調にはじまり、徐々に律動を帯びつつ、いつの間にか渦を巻くような祭の熱狂へと変じて、最後にはそれら全てを掌に封印するように終わるこの曲。声と手と足を酷使する息つく間もない15分の持続を、文字通り全身全霊で表現、というより体現して下さいました。 終演後すぐに岸和田のお客様からたくさん声をかけて頂き、昂奮と共感に溢れたご感想を頂きましたが、それが単にだんじりの響きやリズムを感じたから、といった事に留まらず、さらに深い処で作品を受け入れて頂いたようだったのが、何より嬉しく励みとなりました。 そして演奏会の最後に珍しいアンコール初演として、最近作 DRAGON LULLABY が初披露されました。 丹後半島・経ヶ岬に伝わる龍の物語、それを鎮めた文殊菩薩への祈り。 聖地・穴文殊の現在から生まれるべくして生まれた、いわば新しい民謡です。 この演奏会にて、吉川さんとの息の合った素晴らしいデュオと、素敵なソロを聴かせて下さった河野紘子さんが、一風変わった楽譜の意図と行間を見事に汲んで、珠玉のインプロヴィゼーションを交えながら、心を籠めて演奏して下さいました。そのピアノに導かれた吉川さんの澄明な歌声は、会場全体に染み通っていくようでした。一番後ろの席から、お客様がゆっくりと頷きながら時に涙しながら生まれたばかりの曲を聴いて下さるのを見ていて、新たな確信と決意が心に定まりました。 「りゅうのこもりうた」のことは、あらためて、繰り返し、言葉にしようと思っています。 吉川真澄さん、河野紘子さん、育てる会の皆さん、会場にお越しの皆さん、素晴らしい機会を有り難うございました。 心より感謝申し上げます。 ![]() ■
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by uramarebito
| 2015-10-13 11:50
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